石造りの建物

たいてい セヴェンヌ地方の村や町の建物は、近くに石がたくさんあるところに造られる。


当然、川のそばに家がたくさん ある。

川から石をすぐ持ってこられるからだ。

山に行けば、がけの近くとか石がいっぱいあるところに 建物を建てる。


これが自然と調和して、非常に美しい。

日にあたれば、同じ材質なので同じようにかがやき、雨が降れば同じようにぬれる。


ローマ人が造った家はそんなに多くないし、たいていの建物は どっちかというとおおざっぱな造りで、プロバンス地方のように美しくはないが、そのおおざっぱさが魅力なのだろう。


モンペリエに行く途中の、小さな丘の上に立つ家に住んでいた私の友人にその村を案内されたとき、その友人は サラセン人( 回教徒)が造ったひとつの「 塔」を見せてくれた。

この建築技術のまあ素晴らしいこと。

なかのけん:ボンジュール 南仏のヒッピーさん

なかのけん:ボンジュール 南仏のヒッピーさん

画家を志すひとりの「サムライ」が、ヒッピーと共に南仏で過ごした10年間の青春の記録。 ヒッピーとの生活を、おもしろおかしく語ります。

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