赤色は白くない

セヴェンヌ地方のフランス人は、仕事のことにつけ、遊びのことにつけ、半分は冗談を入れて話さないと興味を示してくれない。

日本でいう ちょっと「いちゃもんをつける」ような人のほうが人気がある


 話題というか、よしわるしは別として、なにか問題をなげかける人のほうが面白いのである。

なにかのことで困っているとしたら、日本だったら 手みやげでも持っていって、「すみません、私はこのことはくわしくないので、あなたのような人に相談にのってほしいのだが」といったりするけれど、南仏では これは成立しない。


相談をするような相手とは、まず半年か1年つきあって、いっぱい冗談をいい、いっしょにお酒を飲み、ときにはけんかもし、と、こんな関係でないと困ったときの真剣な相談はむずかしい。

なかのけん:ボンジュール 南仏のヒッピーさん

画家を志すひとりの「サムライ」が、ヒッピーと共に南仏で過ごした10年間の青春の記録。 ヒッピーとの生活を、おもしろおかしく語ります。

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